現在、ギャラリーでは17世紀の貴重なダイヤモンドジュエリーを2点扱っています。
左 17世紀ゴールドジュエリー 右 1600年ステップカットダイヤモンドリング
それに関連する資料として、1993年にベルギーのアントワープにあるダイヤモンドミュージアムで、貴重な17世紀のダイヤモンドジュエリーを集めたエクスポジションが開かれた時の作品を一部ご紹介致します。17世紀の雰囲気を感じて頂ければ嬉しいです、素晴らしい作品群をどうぞをご覧下さい。
Parisのアンティークディーラー 仙波亜希子 Akiko semba
携帯電話 080-3364-3978
仏電話番号 0033(0)9 53 53 51 47
skype アドレス antiquegallerysoleil
ヴェネチアンカーニバルの紀元は古く12世紀とされ、現在も続いています、カーニバル中には仮面を身に着けて美しい仮装をした人達が街中にあふれかえり幻想的な様相となります。18世紀に英国貴族がイタリアへヴェネチアンカーニバルを楽しんだ時のお土産や思い出の品などがジュエリーとして今日も残っています。
Gustavus Hamiltonの肖像画 1731年 Rosalba Carriera作
頭にカーニバルの仮面をやや斜めに被っていることがわかります、エレガントな肖像画です。
ヴェネチアンカーニバルの仮面をモチーフにしたリング。
このリングは以前ギャラリーにて販売したヴェネチアンカーニバルの作品です。
ヴェネチアカーニバルの思い出 リング
国名イギリス 年代1750年〜1770年 素材ガーネット ダイヤモンド シルバー 18k サイズ9号 1cm 2.6g
価格はサイトに掲載しております。
Parisのアンティークディーラー 仙波亜希子 Akiko semba
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仏電話番号 0033(0)9 53 53 51 47
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ギャラリーで扱っている紫陽花のマットエナメルのジュエリー、マットエナメルの優しい雰囲気とダイヤモンドの輝きの組み合わせ、花びらの絶妙なカーブの表現など、とても素敵なジュエリーです。
このジュエリーはアメリカで作られた作品で、ティファニーもマットエナメルでお花をモチーフにした良く似た作品を作ってます。
似た作品の写真を掲載したので是非見て下さいね、見てるだけでも優しい気持ちになれる可愛らしいジュエリーです。
こうして見ているとどれか一つは欲しくなってしまうような可愛らしいお花のジュエリーですね。
Parisのアンティークディーラー 仙波亜希子 Akiko semba
ハートシェイプは知らない人はおそらくいないほどの普遍的なモチーフ、それが♡です。
このハートシェイプの紀元は遥か中世にまでさかのぼり、イエス・キリストが自らの心臓を人々への愛として見せることから始まります。
左のハートがイエスの心臓、右のハートが聖母マリアの心臓を表しています。
左のハート キリストを表すモチーフ : 十字架、いばら、槍、炎
右のハート 聖母マリアを表すモチーフ:白百合、剣、炎
それぞれのハートのモチーフには意味があり、添えられているモチーフが少し違う場合もあります。
メダイ イエス・キリスト
中世の象牙細工作品
ルーブル美術館蔵 タペストリー 1400年頃
少しづつハートモチーフはキリストの愛を表す他にも、人々それぞれの愛を表すモチーフの意味を持ち始めます。
13世紀の素晴らしい指輪 ヴィクトリア&アルバート美術館
メインストーンがハートシェイプなのがわかりますね、13世紀と古い指輪なので何用の指輪なのか定かではありませんが、後の時代にハートモチーフが婚約や結婚用のジュエリーとして使われ始める事を考えると、おそらくこれも初期の結婚指輪、婚約指輪だと思われます。
こうしてハートモチーフは少しづつ愛を表すラブジュエリーとして使われ始めるのです。ラブジュエリー用のハートモチーフには十字架やいばらなどのモチーフは取り外され、ハートとハートの上の炎だけが残ります。炎は王冠になったり、リボンになったり、様々なモチーフへと姿を変えます。
ロココ時代の美しいハートモチーフのラブジュエリー
同じくロココ時代の貴婦人の指先。
ハートを両手を持ったモチーフは、私の愛をあなたに捧げるという意味があります。
19世紀前半の婚約指輪
クリスタルをセットした18世紀のラブジュエリー
19世紀後期のふっくらとしたホワイトオパールのラブジュエリー
Parisのアンティークディーラー 仙波亜希子 Akiko semba
ギャラリーで扱っている、この素晴らしいモザイクのクロスペンダント。
このクロスにはキリスト教に関連する重要なモチーフが数多く重なり合うように示されています。
まず、この麦と葡萄のモチーフ。この麦と葡萄の組み合わせはキリスト教の儀式で最も重要な事を示しています。
Carlo Dolci フィレンチェ「聖餐」16世紀
それは最後の晩餐にて行われた聖餐を意味します。聖餐とは、イエスが弟子達ととった最後の晩餐において、イエスが賛美の祈りののちパンと葡萄酒をそれぞれ「自分の体」「自分の血」として弟子たちに与えたことです。
Juan de Juanes スペイン「最後の晩餐」16世紀 プラド美術館
そして、この麦と葡萄のパーツが3つ縦に表現されています。
これは、父と子と精霊が一体であり、唯一の神とする三位一体を表現したものでしょう。
José de Ribera 「三位一体」17世紀
葡萄はイエス・キリストのシンボルの一つとされ、、
「葡萄の聖母」Pierre Mignard 1640-1650年頃 ルーブル美術館
多くの芸術家達がイエスと葡萄を共に表現した作品を残しています、、
Joos Van CLEVE, 「幼子と葡萄」 16世紀 ルーブル美術館
葡萄はキリストのシンボル、そして葡萄酒はキリストの血とされており、、、
キリストの体を葡萄に見立て、その体から流れる血を葡萄酒として表している図像が生まれています。このクロスの赤い色はキリストの血である葡萄酒から選ばれた色でしょう。この図像はプレソワミスティックと呼ばれ、かなり独特なものです。葡萄が上下左右に表現され、プレソワミスティックを表しているクロスは非常に珍しいです。プレソワミスティックの独特な図像はこのブログでもご紹介しています。
プレソワミスティック
この二羽の鳩は「ノアの方舟」に乗った鳩を表しています。
ノアの方舟とは旧約聖書 「創世記」によると、神が正しい人であったノアに地上で悪行を行う人間を洪水で滅ぼす、と告げ、その洪水からノア達が避けられるように作らせた方舟の事です。
その方舟には全ての動物の雄雌一組ずつが乗っていました。この鳩もノアの方舟に乗った動物として二羽で表現されているのです。
洪水により地上の人間の大半が死に絶えましたが方舟に避難したノアとその一族は無事でした。
洪水後にノアは水が引いたかどうか調べるため一羽の鳩を放ったとされています。
すると、鳩は葉をくわえて方舟に戻ってきました。
ノアは水が引いたことを知り、家族と動物たちと共に方舟を出るのです。
この時、鳩が口に加えていたのはオリーブの葉とされています。
鳩はまた聖霊サンテスプリの象徴でもあります。
聖霊サンテスプリのシンボルである鳩は、イエス亡き後の聖母マリアと12人の弟子を導く存在でもあり、平和を意味します。
この花は聖母マリアのシンボルである白百合を表しています。
そしてこの白百合は純潔のままイエス・キリストを宿した受胎告知も表しているのです。
Parisのアンティークディーラー 仙波亜希子 Akiko semba