中世の司祭達


パリのクリュニー中世美術館に納められている絵画やタピストリー、美術品の中から主に司祭にちなんだ作品をご紹介します。当時のジュエリーの意味は身を飾るのではなく、身を守る為や社会的地位を表し、強力な魔法の力があると信じられていました。神に仕える司祭達は、指に魔法の指輪を嵌めた姿で作品の中に残っています。サイトに掲載している中世のリングと合わせて是非ご覧下さい。

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こちらは作品に出て来る司祭達が所有していた司教杖。

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このような司祭の杖は見事な金細工で作られ七宝や宝石で飾られています。金がとても貴重でごく僅かしか流通していなかった事を考えると、これだけの金を使えた教会の権力がいかに強かったかが良くわかります。司牧者の証として、羊飼いの杖に似せた先が曲がった作りです。

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現在、ギャラリーで扱っているこの中世の指輪は例外的なサファイヤの大きさから当時の司祭が身に着けていた極めて珍しい作品だと考えられます。現存する中世の指輪でも、これほどまでに大きなサファイヤが着けられた指輪はそうそうありません。

 

仙波亜希子 Akiko semba

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