石とガラスの緻密な絵画、モザイク

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アンティークの技法の一つにイタリアで生まれたマイクロモザイクと呼ばれるものがあります。テッサラと呼ばれるガラスで出来た一ミリに満たない極小のパーツを無数に隙間無くはめ込んで、絵画のように仕立てる驚異の技法です。大きな作品にはもちろん、小さなアンティークジュエリーにも使われています。優れたマイクロモザイク作品は目を疑うような細かさの物ばかりです。

初期のモザイクはより大きな石やガラス片で作られていましたが、複雑なマイクロモザイクの微小のピース(1ミリ以下)は切るとテッセラになるガラスの薄く細長い一片や「スマルティ・フィラーティ」と呼ばれるガラスの糸を作ることにより得られます。

現存する古代ローマのモザイクには、特にポンペイから来た非常に小さなテッセラを用いた、極めて精巧に作られた詩情溢れる作品があります。

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