中世の町ルマン キメラの夜
- 2014年08月12日
- 日々の出来事
夏のバカンスでパリから電車で約1時間の町ルマンへやってきました。(イタリアブログの途中なのですが、イタリアの旅の写真が700枚もあるので!こちらを先に挟みます(^_^;))
ルマンには中世の美しい町並みやルネサンスの建物が残っていますし、さらに3世紀頃の古代ローマの外壁と塔までも残っている夢のように魅力的な町です。
ルマン駅から路面電車を横目に、町の中心地へ徒歩で進むと…
ルマンのシンボルとも言える美しく巨大なカテドラルが段々見えてきます。
この華麗な姿を初めて目にする私は、まるで何か愛しい物を目にした時のような、心がふわっと軽くなるような高揚感と、ルマンへの期待を感じていました。
ルマンには、このカテドラルを代表に、古い建築物が所々に残っています。。。
この外壁は古代ローマ3世紀のもの。塔もしっかり残っています。、驚いたことに古代ローマの塔の一つはなんと売り出し中で中に人が住めるようになっていました!フランスには古い建物内にアパルトマンがあるのは珍しいことではありませんが、古代ローマ3世紀の建物に住める機会はまずないですから、こんな会話も出来ると思います。
「古い家に引っ越したんだ〜」
「えっ?何世紀?18世紀とか?」
「もっと古いよ」
「うそっ!じゃあ、17世紀?」
「ううん」
「もしかしてルネサンス!?」
「実はもっと古いの」
「まさか中世じゃないよねっ?!」
「古代ローマ3世紀だよ」
「今度遊びに行くから!!!!」
。。。
夏のルマンの魅力は町なみだけではありません、本領発揮は夜になってからです。夜になると、ルマンの歴史や古代ローマ、中世の歴史にちなんだ美しい夢や幻が巨大プロジェクターによって建物を背景にした贅沢な映像として鮮やかによみがえるんです。
では夜になると、ルマンの建物達がどのように変身するのかを見てみましょう、どうぞ!
このカテドラルが、、、このようになります。。。
この古代ローマの外壁と塔は、、
このような大迫力の映像が次から次へと建物に映し出されては流れて消えていきます。。。。映像一つ一つを注意して見ていると、例えば、カテドラルの中の絵画や壁画の一部が使われていたりすることに気がつきます。。。le Nuit des Chimeres Le Mansで動画検索すると映像の動画を見られますので、興味のある方は見てみてくださいね。
それにしても立体的な建物の大きさにぴったりの映像を作り上げるのは難しそうです、技術にせよ、アイデア、デザインにせよ、どれも素晴らしいです。歴史ある町の歴史ある建物を舞台にした、想像力溢れる作品達に心底感動しましたし、ここまでの素晴らしいアイデアの規模の大きな作品はなかなか見られないような気がします。ルマン万歳。
見られる映像はこの二カ所だけではなくて他にもあり、例えば、小さな美術館の庭には美しい白い貴婦人の幽霊の映像や、カテドラルの入り口には楽器を奏でて歌う壁画の天使達の映像も見る事が出来ました。
素晴らしい夢を見た後は中世の石畳をカツーンカツーンと歩いて散歩。
少ない明かりの中、中世そのままの石畳を歩いていると、まさに中世へタイムスリップしたような気持ちになりました。
中世やルネサンス時代の建物は開いていてる部屋も多く、真っ暗は部屋の中には今は亡き魂が住んでいるような気がしました。
昼も夜も美しい町ですが、町が語り始めるのは特に夜のような気がします。
仙波亜希子 Akiko semba
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