夏の休暇 No1
- 2013年07月07日
- 日々の出来事
私は普段は何かと仕事が気になってしまって休日を取ることができず、疲れを自分でためてしまう性格です(笑)
ですが、最近はお客様とフランスの見所についてのお話をする事も多くなってきましたし、
思い返せばフランスに来てから仕事以外で旅に出た事は一度だけなので、毎年夏には思い切って休暇を取る事に決めました(^-^)
今年はフランスのノルマンディまで足を運び、歴史的な大きな城シャンドゥバタイユ城から、カブーの海と港町、小さな村々、絵はがきのような港町オンフラー等を訪れました。旅をしている数日間、そこだけ日常から切り離されたようで素晴らしい時間を過ごす事ができました。こんなに楽しいならもっと早く旅を楽しめば良かったと思います(笑)
初日は曇り空で天気があまり良くなく雨も振り、7月だというのに肌寒く、これで天気が良かったらいいのに、、と思いながら過ごしましたが、一番最初に訪れたシャンドゥバタイユ城のあまりの素晴らしさ、見所の多さは、天気の憂鬱を軽く吹き飛ばす程でした。
シャンドゥバタイユ城です。
この空からの写真でお分かり頂けると思いますが、お城も庭園もとても大きくてヴェルサイユ宮殿の様でした。小雨がぱらつく天気だったので本格的に雨が降り出さないうちに先に庭園を見て回る事に。
写真は撮っていないのですが、エントランスの脇にチェス盤と駒に見立てて刈り込まれた面白い庭と植木があり、エントランスでこの面白さなのだからこの先どんな庭園が見られるのだろうと気持ちが一気に盛り上がりました。この庭園は見所が多かったので撮影した写真をざっと掲載します。
広大な庭を散策すると素敵な古代風の神殿が配置されていました。
気になる神殿の内側を覗くと、、、
こんな感じの沢山の種類の石の原石がびっしりと壁にはめ込まれていました、、、
隠れたところのデザインも素敵過ぎます。
神殿の両脇には石の柱が沢山配置され、棚が作られて植物が絡まっていました。
アイデアが本当に素敵です。
古代神殿を思わせます。古い石の柱も大きさやサイズが揃っていて、この石の柱を探すだけでも大変そう。
柱のオーナメント。
スフィンクス型のアモン神を思わせる植木の刈り込みがずらーっと並んでいました。
チャーミングです。
花びらの絨毯が綺麗な静かな小道。朱色に塗られた柱がポイント。
天候のせいもあり、人は殆どいなくて静かに散策を楽しむ事ができました。
その先へ進むと、、
神秘的な小道、両脇には彫刻が配置されていて、、、
この小道の右側には、、、
いつまでもこちらを見ていた羊が可愛かったです。この庭には他にも動物がいて、それはなんと白と黒のラマでした、うーん、ラマって、、
ラマを選んでしまうあたりにやはりセンスとチャーミングさを感じます。
古を感じさせる神殿のオーナメント。
古代劇場風のお庭です。散策をしていると、突然このような美しい見せ場がバーンと姿を現します。
こうして近寄ってみると木のカットが大胆すぎる事に気が付きます。
一緒に旅をした友人が私の写真を撮ってくれていました。ありがとうございます。
あまりの素晴らしい庭についつい興奮気味に沢山写真を撮影していたので、自分が撮られた事に全く気が付きませんでした(笑)。。。
この後は時間と天候の関係で残念ながらお庭を全部見て回る事が出来ませんでしたが、次回の楽しみにしておきます。
お庭から続いてお城の中へ、お城も内部もお庭に負けない位の、、、素晴らしさでした。残念ながら写真撮影は禁止(・_・、)
このお城の内部のデザインは、有名なインテリアデザイナーのジャックガルシアが行っており、城というこの上ない素材に膨大な費用がかけられ、
そこへ彼の素晴らしい才能が加わり、それはそれは見事なハーモニーを奏でていました。
もう人のいない城ですが、まるで誰かが住んでいるような暖かさを感じ、心地良い木の香り、手の届かないような絶対的な美、躍動感とユーモアのある百獣の廊下、古代美術への果てない夢、王への情景、部屋にいながら外にいるような大きな食卓、壁画に隠された静謐な神への祈り、使用人の物音、、
全てが絶妙なバランスで揃っていました。
歴史と美を理解し優れた完成で調和させ、人生の側面を多角的に切り取り城の各部屋に完璧にちりばめていて、
部屋から部屋へ移動した瞬間に全てが変わる城でした。
城の内部をしっかり2周して、心はもういっぱい。
その後は港町カブーへ向かいました。
夏の休暇 No2へ続きます。
Parisのアンティークディーラー 仙波亜希子 Akiko semba