パリもすっかり春で散歩が楽しい季節になりました。
自宅から車で20分くらいのところにいつも散策する小さな森があるので、天気の良い日に本を持って行ってきました。
持ってきた本はお客様に頂いた俳句の本です、そしてこの本は著者の先生が私の名前を直筆で書いて下さったもの、、大変嬉しかったです。
日本にいた頃よりも美しい日本語にゆっくり触れる機会が減ってしまったので、森の中でページを開いて少しづつ読み進める事はとても贅沢な事でした。
学生以来、俳句を作った事は無いのですが、この本を読んでからは心の片隅に俳句の存在があり、何かの折につけては句を作ってみるのですが、作れば作るほど自分の気持ちからは離れていくようで上手くいきません。
そんな事を考えながら湖の前で本を読んでいると、いつもは鴨ばかりの湖を左から右へと見た事の無い動物が泳いでいくのが見えました。
この森には何度も来ているのですが、この動物は初めてみました。思わずついていくと、、、
小さな女の子からエサをもらっています。この女の子はビニール袋にパンを入れて持ってきていて、それはおそらく鴨用だったのだと思うのですが、この動物は珍しいという理由だけで鴨用のエサを一瞬で全部もらっていました !
後で調べたらジャコウネズミでした。
別の森を散策した知人が撮った写真からも春を感じてみたり、、、
小さな紫色の花が一面に咲いて神秘的です、、
このように春の句を読む材料はあるのですが、自然に句を作ることはなかなか難しく、作れば作る程何かが遠くなってしまうようで上手くいきません。。。自分でブログに掲載しても良いかなと思えるくらいの俳句が出来たらいいなと思います。。。
Parisのアンティークディーラー 仙波亜希子 Akiko semba
携帯電話 080-3364-3978
仏電話番号 0033(0)9 53 53 51 47
skype アドレス antiquegallerysoleil
ジョージアンとルイ16世スタイルのリングの問題点
現存しているジョージアンとルイ16世スタイルのリングのコンディションにはいろいろなパターンがあります。
完璧にオリジナルの状態を保ったものから、リフォームされているもの、一見オリジナルに見えるけれど別々のパーツから構成されて一つのリングになっているものまで様々ですから、写真を交えながら詳しく説明したいと思います。
このレッスンでは、「ベゼル、フープ、ショルダー」という言葉を頻繁に使っています、これらは指輪の各名称です。ベゼルとは黒で囲った部分の事、指輪の正面のことですね、フープとは青で囲った指を入れる輪の部分の事です、ショルダーはベゼルとフープをつないでいる赤で囲った部分の事です。
1-リングを構成するパーツ全てがモダンフェイクの場合
リングのパーツ全てがモダンフェイクは存在が稀です、何故かというと18世紀の指輪は技術的に再現が困難だからです。ただ、18世紀のフェイクダイヤモンドリングは高価で販売するのが簡単で採算もとれるのでフェイクが多く製作されていますから、気をつけた方が良いでしょう。過去のアンティークレッスンでジョージアンのフェイクダイヤモンドリングについて詳しく説明していますから、ご興味のある方は是非ご覧下さい。
〜1780年の本物のアンティークのリング(左)18世紀のフェイクのリング(右)〜
また、19世紀のリングが18世紀のリングだと勘違いされている場合もあります。なぜなら、イギリスのジョージアンスタイルは19世紀初期まで続いていた事と、フランスではルイ16世スタイル(ネオルイ16世スタイル)は19世紀中期まで流行していたからです。
〜フランス、18世紀のスタイルの1850-1870年製作の二つのリング〜
2-ベゼルとリングが後の時代に別々に付け替えられている、又は修復されている。
これが最も多くあるパターンです。これはどういうことかというと、細部まで18世紀そのままのデザインのリングは19世紀には流行していなかった為、19世紀の所有者がリングをブローチやペンダントにリフォームしたジュエリーが沢山残っています。
一時期は流行遅れになってしまった18世紀のデザインのリングですが、時代が流れるにつれて、再び人気が出始めます。それにつれてペンダントやブローチにリフォームされたリングが再びフープへとセットされたリングも多くあります。
そのようなリフォームを経たリングは全てがオリジナルの状態のリングよりも価値や価値が下がるので、購入の際には気をつけた方が良いでしょう。
それでは実際に18世紀のリングがどのような状態で残っているのか、二つの例を見てみましょう。
まず、次の二つはベゼルは本物、リングがモダンのパターンです。
〜ベゼルは本物でフープがモダン〜
〜ベゼルは本物でフープがモダン〜
この二つの例はベゼル部分はアンティークですが、黒丸で囲ったフープ部分がモダンである事はすぐに分かります。繊細ではないボテッとした形、金の色も悪く、摩耗の跡もありません。
〜ベゼルもフープもアンティークですが別々につなぎあわせている例〜
そして、このダイヤモンドリングの場合はベゼルもフープも18世紀の本物なのですが、このリングはオリジナルの状態ではなく、本来、別々のパーツだった二つをレーザーやスズで一つにロウ付けしたものです。黒丸部分に跡が見えます。
3-リングのベゼルが、本来はブローチやペンダント、イヤリングの一部であった場合。
〜左ペンダント 中右ブローチ このようなペンダントやブローチはリングへの加工が簡単です。〜
18世紀のリングは18世紀のペンダントやブローチよりも希少で人気があり高価です、そして需要があるので売りやすい為に、18世紀のペンダントやブローチにフープをつけて指輪に加工し直して18世紀の指輪として売られている場合が多くあります。例を見てみましょう。
〜ペンダントやブローチから指輪へのリフォーム例〜
この写真では美しいブルーグラスのリングに見えますね。ところが、フープ、ベゼルの裏を確認するとベゼル裏が指に合わせて湾曲しておらず平で、上下がネジで留められていることが確認できます、これは本来リングではなくブローチかペンダントからリフォームされたリングということを表しています。
この方法は一例ですが、このようにしてペンダントやブローチがリングにリフォームされている事があります。これらはリングのように見えますが、本来はリングではありませんから、正確にはフェイクリングといえるでしょう。
4-フープがオリジナルかオリジナルではないかを知る二つのポイント。
a) フープについて
フープの形が良いかどうか?ショルダーのデザインは良いかどうか?ショルダーの彫金の装飾は良いかどうか?年代に対して金の色が良いかどうか?フープに摩耗の跡があるかどうか?これらは言葉で説明してもなかなかわからないと思うので、5で詳しく解説します。
b) ベゼルとフープ部分のロウ付け
ロウ付けが古い技術と同じ方法で接着されているかどうか?例えば、レーザーを使っていた場合はモダンの接着方法ですから、その時点で気をつけた方が良いでしょう。
〜18世紀のオリジナルのロウ付けの例、シャープで綺麗な仕上がりです〜
〜現代のレーザーによる接着跡 1 完成度が低く綺麗な接着面ではありません。〜
〜現代のレーザーによる接着跡 2〜
現代のレーザーの使用以前は、ジュエラーは金だけではなくスズもロウ付けに使用していました、金よりも融点が低いので、熱によってエナメル、真珠、髪の毛、アイボリーなどにダメージを与えない為です 。スズはオリジナルリングを作る時、リペアの場合、もしくはフェイクリングを作る場合に使われています。同じスズでの接着でもオリジナルとフェイクで仕上がりに差が出ます、確認してみましょう。
〜リペア跡、フープとベゼルの間にはっきりとしたロウ付け跡が見られます、これは、19世紀にリペアされている印です。〜
〜ベゼル表が本物、ベゼル裏とフープがモダン〜
ベゼル裏とフープ、これがアンティークではなくモダンなのは明らかですね。(金の色が違いますし、ベゼルのトップと裏面の差がはっきり分かります、フープの出来も厚ぼったくてボテっとしています。)接着面がほとんど見えないようにスズでロウ付けされている例です。
基本的には18世紀の間、大抵の場合はフープとベゼルは別々に作られており、ベゼルのエナメル加工や真珠留めなどのモチーフを作る前に金でロウ付けしていた為にスズをロウ付けに使う必要はありませんでした。
しかし時々、本物のリングもスズでロウ付けされています。この場合のスズのロウ付けはほとんど見えないように処理されていて、ごく僅かな黒い線をベゼル裏面とベゼル表面の間に見る事ができるのが特徴です。このような例です。
〜全てがオリジナルの本物のリングのスズによるロウ付け、この場合はごくわずかな黒い線が見られます。〜
ですから、18世紀のリングの裏面でロウ付けの跡がごくごく細い黒線ではなかった場合、それは完成度の低いリペアかフェイクの証拠です。
5-18世紀後期のフープとショルダーの形
a) 平らなフープ
〜平らなフープの例、左がシンプルなタイプ、右が彫金が施されているタイプ〜
平らなフープは18世紀後期のもっとも通常のデザインです。特に、マーキーズシェイプリングに良く見られます。ショルダーはベゼルに向かって幅広で、つるっとシンプルなタイプか、彫金が施してあります。
〜幅広のショルダーにブラックエナメルの装飾、彫金のデコレーション〜
〜ショルダーとベゼル両方に施された美しい彫金〜
〜19世紀中期、ブラックエナメルと彫金のデコレーションのショルダー〜
b) 丸いフープ
〜フランスのカメオリング(18kイエローゴールド)イギリスのリング(9kのピンクゴールド)〜
丸いフープはより珍しく古代ローマのスタイルにインスピレーションを受けています。これはネオクラシカルスタイルとしてインタリオやカメオがセットされていることが多いです。
c) アネル フープ
〜文字が刻まれたアネルフープ〜
アネルフープとは細くて丸いごくシンプルなフープの事。これはとてもシンプルなリングで結婚指輪にインスピレーションを得ています。18世紀後期のイギリスのリングで、丸いベゼル、もしくはマーキーズシェイプのベゼルの物によく使われています。そして、フープにはよく文字が刻まれています。
d) バロックスタイルのフープ
〜左、バロックスタイルのフープ イギリス 1765年 小さなベゼルに石が留められたタイプ 右 ドイツ1765年頃〜 小さな葉のようなデコレーション〜
バロックスタイルのフープは18世紀初期の流行のスタイルです。18世紀後期にはこのスタイルはより珍しくなってきます、特に小さなベゼルに石が留められたタイプのリングの事です。大抵の場合は、ショルダーは別れたスプリットタイプか葉のような小さなデコレーションがあります。
e) スプリットショルダー
ベゼルとの設置面がいくつかに別れているスプリットショルダーはバロックスタイルに由来します。18世紀後期にはショルダーのデザインは、より幅広で印象的なものになっていっていたので、これらはフラットなショルダーよりも稀でした。スプリットショルダーには常に美しく繊細なデザインの装飾が施され、そして摩耗の跡は殆どの場合確認できます。
〜3つのスプリットショルダーの例 左 1780年頃 / 中央1790年頃 /右 1800年頃〜
〜二つのスプリットショルダーの例 よく見るとフチにごく細い線が刻まれているのがわかります。 左1800年頃 右1815年頃〜
〜モダンフェイクスプリットショルダーの例、これらは非常に簡易な作りで装飾がなく、フチの彫金もありません。〜
6-ベゼルの裏
そのリングが本物かフェイクかを知るにはベゼルの裏を見る事は興味深いものです、裏からは良い作りである事を確認しなければいけませんし、悪い接着面があるかないかも見ましょう、時々ベゼル裏には日付が彫り込まれている事がありますから、製作年代を確認することも出来ます。本物のオリジナルのリングの美しい裏面の写真を掲載しましたので良く見てくださいね。
〜イギリスのリング 1760年頃 イタリアのリング 1750年〜1775年〜
〜フランスのリング 1790年 イギリスのリング 1790年〜
〜イギリスのリング 1788年〜1791年〜
〜ドイツのリング1788年 イギリスのリング1797年〜
☆☆まとめ☆☆
このように18世紀後期のアンティークのリングには、現在に至る過程で様々な変化をしているものがあります。
アンティークのベゼルとモダンのフープ、アンティークのベゼルとアンティークのフープの組み合わせのリングには美しくて良い物もあり、完璧なオリジナルリングではありませんが、適正な価格であれば購入しても良いと思えるリングもあります。
ですが、リングがオリジナルではない場合はきちんと説明をうけた上で納得して購入が出来るのがベストだと思います。何故なら、完璧にオリジナルではない作品は価値も価格も下がりますから、それを知らずに高額でオリジナルではないリングを購入してしまった事を後に知るのはとても残念な事だからです。
18世紀のリングといってもいろいろな状態で残っている物が多いので、そういった認識を少しでも深めて頂ければ嬉しいです。
ギャラリーにて扱っている18世紀の全てオリジナルのリング
Parisのアンティークディーラー 仙波亜希子 Akiko semba
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待望の地下の全面改装が少しづつ始まりました!改装に必要な道具が沢山運び込まれてます(^-^)
この地下はキッチン、リビング、小部屋、バス&トイレ、そしてルーブル美術館の地下へ続く通路で構成されています。(写真は地下通路、怖くて最後までは行った事がありません。。。)
工事手順としては、まず壁を剥がして、天井付近のむき出しになった配管なども壁の中へずらして、壁をすっきりさせるようです。長年使われていなかったシャワールームも綺麗にピカピカになる予定。皆が食事をするキッチンも綺麗になります。
写真奥の白いタンクはお湯を貯めておくものです、パリのお湯の種類にはいくつかあって、その一つがこのタンク式です、お風呂好きの私はパリに来た頃はこのタンク式タイプのお風呂が苦手で仕方ありませんでした、というのもタンク内のお湯がなくなると突然水になってしまうので、ドキドキしながら髪を急いで洗ったものです、、(笑)
改装後には部屋に合わせて家具も注文するので、リビングには大きな本棚を置いて膨大な資料はすべてそこへしまいます。このリビングルームにはソファなども置くのでお客様をご案内するスペースも地上会に合わせて増える予定です。
夏くらいまでには全て終わっているといいのですが !
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〜ホールマーク、それはアンティークジュエリーの大切な手がかりです〜
これはジュエラーが自分のジュエラーズマークをジュエリーに打ち込んでいる写真です
ジュエリーが本物かフェイクかを知るのはとても難しいのですが、ホールマークを調べる事は真贋を知るのにとても大切な手がかりにもなり、時には証拠にもなるものです。
もちろん、ホールマークが無いからと言ってそれがすぐにフェイクの証になるわけではありません。しかし、ホールマークがないアンティークを見た時は気をつけた方が良いでしょう。例えばフェイクアールデコのプラチナ(もしくはホワイトゴールド)のジュエリーは現在南アメリカで作られており、それらにはホールマークは打ち込まれていません。
もし、アンティークジュエリーにホールマークが無かったら、
いくつかの理由が考えられます。
☆ジュエラーによってマークが打たれなかった(ジュエラーが税金を払いたくなかった)
☆ホールマークのある部分が削られた(例えば、指輪のサイズ変更時にホールマークの部分が切り取られた)
☆クラスプなどにホールマークが打ち込まれていたが、クラスプ交換の際になくなった。
☆長期間の使用によってホールマークが摩耗した(柔らかい金属の場合です、プラチナではありません)この場合には他の部分にも摩耗が見られる筈です。
☆フェイクメーカーはモダンホールマークをモダンフェイクジュエリーに打ち込みません。なぜならモダンのホールマークはモダンの作品であるという証拠になるからです。
☆そして、もっとも重要な理由はホールマーク自体が使われていなかった事です。
ホールマークは19世紀の間にヨーロッパで広く使用されるようになっていきます、19世紀初期は極めて少数のジュエリーにホールマークが打ち込まれていました。
また、モーニングジュエリーの場合には作られた年代が細かく確認できます、なぜなら亡くなった人を忍ぶモーニングジュエリーには亡くなった人の命日がしばしば刻まれているからです。
この場合にはホールマークが無くても年代の特定が出来ます。
イギリス モーニングリング 骨壺のデザイン 1782年製
イギリス モーニングリング 1783年製
素晴らしいモーニングリング 1791年製 骨壺がダイヤモンドで表現されています
ホールマークからは下記の事がわかります。
1 ジュエリーの産地
2 ジュエリーの年代
3 金属の品質
1 ジュエリーの産地
19世紀と20世紀において、それぞれの国はそれぞれのホールマークを持っていました。ですから例えばフランスのマークはイギリス、ベルギー、オーストリア、ロシア、スイスのマークとも違っていたのです。
フランスの18kのホールマーク
イギリスのホールマーク
スイスのホールマーク
☆そして、このマークには気をつけて!☆
18k もしくは 750(18キャラットゴールドのマーク)そしてPt(プラチナのマーク)これらは産地を示しません。そしてこのマークのみが打ち込まれたジュエリーがアンティークジュエリーと呼ばれていたらホールマーク無しのジュエリーと同じくらい気をつけてください。
2 ジュエリーの年代
ホールマークは19世紀と20世紀の間に大きく変わり、これがとても良い年代特定の証拠になります。
フランスでは、以下の年にマークが変わっています。
1798年、1809年、1819年、1839年、1847年、1912年(プラチナ)、1919年
1809年から1819年のホールマーク
フランスのホールマーク1819年〜1838年
フランスのホールマーク1838年〜1919年
例えば、1838年〜1919年の間に打ち込まれた特別なホールマークである<馬の頭>がジュエリーに確認できた場合、そのジュエリーが本物だと言う事が分かります。
イギリス1876年~1935年のdate letter
イギリスでは、毎年5月22日に<date letter >が変えられます。もし、イギリスのアンティークジュエリーにdate letter が打ち込まれていた場合、確実な製作年代を知る事が出来ます。
例えば、このイギリス製のリングは1899年のバーミンガムで製作された18k(750/1000)のリングであることが分かります。
オーストリアのホールマーク
3 金の品質
イギリスのホールマーク1900年頃
これらのホールマーク、左下はこのジュエリーが18k(750/1000)、左上が22k(920/1000)の高品質な金で出来ている事を示しています。そして右上のマーク、14k(585/1000)と9k(375/1000)などは他の金属が混ぜらた高品質ではない金の事を示しています。
例えば、14kというのは、全体の585/1000のみが金で出来ている事を示しています、これは金属の約半分がカッパーやシルバーなどが混ぜられているということです。
そして9kは、僅か 375/1000のみが金で出来ているということを示しています。
9k,14k.15kなどは、殆どが金で出来ておらず金以外の金属が沢山混ぜられて出来ているのです。ジュエリーを選ぶ際には物にもよりますが、18k以上の金が使われている作品を選びたいところです。18k以下だとやや低品質の印象を受けます。
イギリスの9kを示すホールマークが打ち込まれたリング。
金の色
金の色は金に他の金属が混ぜられる事によって違う色に変化します。
純金(24k=1000/1000)は常に黄色です。(暖かく深みのある色ですが、柔らかすぎます。)
18kは混ぜられる金属によって特別な色が表現できます。
イエローゴールド 750/1000純金 + 125/1000銀 +125/1000銅
ピンクゴールド 750/1000純金 + 50/1000銀 + 200/1000銅
グリーンゴールド 750/1000純金+250/1000銀
ホワイトゴールド 750/1000純金+250/1000ニッケル
品質の低い金は金属の大部分を銅が占めているので常にピンクがかっていたり、赤みがかった金の色をしています。
ホワイトゴールドは1925年からプラチナと合わせて使われ始め、1930年以降のみそのまま使われ始めます。
金に比べると、プラチナはほぼ950/1000という純度で使われています。
フランスのプラチナのホールマーク
1912年以降は金とプラチナ両方のマークが一緒に打ち込まれたアンティークジュエリーを見つける事が出来るでしょう。
19世紀後期から1920年頃まで、ジュエラーがプラチナセッティングにイエローゴールドを使い始めたからです。
そして1920年から1925年まで100%プラチナを使っています、1925年以降はホワイトゴールドとプラチナを混ぜた低価格のジュエリーを作り、さらに1930年以降は100%ホワイトゴールドのさらに低価格のジュエリーを作ります。
フランスホールマークのゴールドの鷲とプラチナの犬の頭、両方が一度に打たれています。
そして、もし金が白っぽく見えたら気をつけて下さいね。それはおそらくイエローゴールドの表面をロディウムが覆っているかもしれません、しかし、金が本当に白く見えたら、それは1925年以前には作られてはいません(ホワイトゴールドが使われ始めた年代)
まとめ
ホールマークがどれほど重要かが分かって頂ければ嬉しいです。ホールマークはそれがアンティークだという証明にもなり、製作年代、産地を示したり、金の品質も表します。
もし、アンティーク、もしくはアンティークと呼ばれているものでホールマークが無いものを見た時には気をつけた方が良いでしょう。マークが無かった場合、それがすぐにフェイクの証拠にはなりませんが、アンティークを購入される際にはホールマークについては詳しく聞いた方が良い場合があります。
アンティーク購入の際に読んで為になるアンティークレッスンです、バックナンバーも是非チェックして下さいね。
パリにてジュエリー職人の一人と、、
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この度は短い滞在中に足をお運び頂いた皆様、どうもありがとうございました。
皆様と一緒にジュエリーを選ぶ喜び、身に着けて似合っていた瞬間の喜び、それは本当に素晴らしい一時でした。
皆様にお買い上げ頂いたジュエリーはサイトに少しづつ掲載させて頂きます。
改めて心からお礼を申し上げます。
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