Falize ファリーズ エナメル サファイヤ ブローチ
- 1979年01月05日
- メールマガジン
Soleil members の皆様、おはようございます。
アンティークギャラリーソレイユの仙波亜希子です。
いつもサイトをご覧頂きましてどうもありがとうございます。
先日の東京展示会へ、期間中にお越し下さった方々、誠にありがとうございました(^^)
なかなか日本で作品をご紹介することが出来ないので、皆様にお会い出来たことがとても幸せでした。
今回ご予約をお取りすることが出来なかった方々、またの機会にお会い出来ることを楽しみにしております。
展示会を終えてパリに戻ってから、休暇でドーヴィルへ行ってきました。
ドーヴィルはパリから二時間くらいで行ける海です。ドーヴィルは海の他にはカジノやブランドショップ、別荘などがある高級リゾート地なので、あまり興味がわかなくて行ったことはありませんでしたが、細かなアンティークを集中して見ていると大きな自然が恋しくなってくるので、とにかく大きな海が今すぐ見たい!ということで電車に揺られて行ってきました。
宿泊したこの写真のホテルはお値段の割にはお部屋が狭くて(泣)到着してすぐにドーヴィル代(笑)に驚きましたが、気を取り直して、町散策をしてきました。
まち全体は可愛いんです、ブランドショップが沢山あって、ルイヴィトンもこの可愛らしさ、キュートです。
ここは小さなエルメス、こんな感じでどこも可愛さに溢れています。町に見所が沢山あるわけではないので、一日で観光できる広さでした。
本来の目的の海です、この海の為にパリからやってきたんです、海に沈む綺麗な夕日をゆっくり見る事ができました、、、あ〜、やっぱり大きな自然はいいですね〜、、、幸い本格的なバカンス直前ということで人もまばらで、浜辺も広くて気持ちよかったです、でも、途中で雨が降ってきてしまって、生暖かい雨に打たれながら濡れネズミになってしまいました(笑)まあ、それもまた良い思い出なのですが(^^)
せっかくですからカジノも見に行きたかったのですが、雨で濡れネズミですから、やめておきました(^^)
パリから近くて日帰りも出来る海ですから、今度は本でも持ってふらっと行きたいなと思います。
ではでは、今日ご紹介する作品はこちらです!
このブローチは、パリでアンティークを探している時に、カラフルで目を惹く独特の雰囲気の素晴しい作品が遠くに飾られていることに気がつき、「もしかしてファリーズ?!」と思いながら、歩いて近づき手に取って、ファリーズだと確信に至った作品です。
華やかで類い稀な圧倒するような重厚なエナメル、ずっしりとした素晴しい重み、際立つ独特のデザインと優れた作りが一際目を惹き、サインが無くてもフランスのジュエラー、ファリーズによって制作された特別な作品であることが分かります。
リュシアン・ファリーズ
ファリーズはアレクシス・ファリーズ、リュシアン・ファリーズ、アンドレ・ファリーズの3代に渡って、1838年から1936年まで続いたメゾンです。万国博覧会でのグランプリ受賞や王室宝飾品の制作、ルネサンス様式などのジュエリー、今回ご紹介するような素晴しいエナメルを駆使したジュエリーで成功しました。
アレクシス・ファリーズ作
そして、私たち日本人にとって興味深いのは、浮世絵に影響をうけたエナメル作品も手がけていることです。アレクシス・ファリーズは日本の浮世絵を多く所有しており、日本の様式のエナメル作品をエナメル作家のアントワーヌ・タールと共に制作をしています。
今回ご紹介するブローチは優れたエナメル作品を多く制作したファリーズならではの、素晴しいエナメル作品なのです。
まず、その美しさを是非動画でご覧下さい、こちらからご覧頂けます。
この多彩で複雑なエナメルの素晴しさ、作品自体が宝石のような華やかなデザインに目を見張るばかりの作品です。
とにかく圧倒的な美のオーラに溢れています。
どこを見てもバランスの取れたデザインで、密度のある美しさに全く隙がありません。試しに、細かなデザインの一部、例えばグリーンエナメルの中央の四角い赤のエナメル装飾を手で隠して、もしこの装飾がなかったら?と想像してみると、この赤の装飾は絶対にあった方がよいことに気がつくのです。とにかく細かな部分まで完成されたデザインなのです。
きっちりと細かく施されたエナメル、多色のエナメルを駆使する高度な技術を感じます。
そして、このサファイヤの美しさ、覗き込むと、すみれ色の輝きが奥へずっと続いているかのようです。周囲にセットされた3つの小さなダイヤモンドの白い輝きも大変良いアクセントになっています。それに、三角にカットしてあるサファイヤの斬新な使い方がまた素晴しいです!例えば、このカットが四角だとまとまりが悪くなりますし、丸型だとデザインの面白みが半減しますから、ここは絶対に三角にカットするべきなのです。色からおそらくセイロンサファイヤだと思われます、このデザインの素晴しさは、石自体の美しさがあってこそなのは言うまでもありません。
ブローチの下には淡く同時に深い色の美しいドロップ型のサファイヤが垂れ下がるようになっています。
ゆっくりを咲く花を思わせる赤いエナメルとの組み合わせもとても素敵です。
この作品はエナメルが素晴しいだけではありません。作品全体に感じられる内側から盛り上がるような、ふっくらとした厚みからも作りの良さが感じられます。
この裏面の作りの堅牢さ、丁寧な仕上げの美しさをご覧下さい、ジュエリーとは、このように作るもの、というような仕上がりです。
ピン部分の作りもたいへん丁寧でしっかりしています。
それでは、ファリーズの本に掲載されている類似の作品を数点ご紹介致します。サインドピースでもサインがない場合は沢山ありますから、類似の作品との比較がとても重要になってきます。
今回ご紹介しているファリーズ作品と全体の雰囲気や細かなディティール等がとても良く似ています。是非、類似点を感じ取ってみてくださいね!
エナメルを用いたジュエリーで、ここまでの完成度の作品はそうそう見かけるものではありません。遠くから見ても、この作品が特別な作品であることがわかる程の美の力を放っているのです。
ファリーズ作品は、ピアスや、ペンダントの繊細で美しい小さな作品を見つけることができて買い付けてきました、今回の作品は、今までご紹介してきたタイプとはまた違って、ずっしりとした重みがあり、堅牢な作りのファリーズの大作です。
どうぞお気軽にお問い合わせ下さい。
Falize ファリーズ エナメル サファイヤ ブローチ
フランス 1880年頃
エナメル サファイヤ ダイヤモンド 18K
大きさ 5,6cm×3,5cm 25,6g
価格はお気軽にお問い合わせ下さい。
仙波亜希子 Akiko semba
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