贈り物 川瀬巴水 

先日、川瀬巴水の版画絵を頂きました。私の良く知らない画家だったので調べてみましたら大正末期から昭和20年頃にかけての「新版画」の時代に作品を残した方でした。胸をきゅっとつかまれるような懐かしさを感じる日本の原風景のとても詩的な絵を沢山書かれています。国内よりも海外の方が評価が高いそうで、アップルの故スティーブ・ジョブズ氏も川瀬巴水の新版画のコレクションをしていたことでも有名だったようですね。

頂いた絵です。

一面の蓮の花、この絵を見た瞬間すぐに上野の不忍池を思いました。

不忍池のある上野公園のあたりは受験生の時に美術館に行くために通っていた場所。

勉強で疲れた体と頭をリフレッシュさせるのにとても心地が良くて、気分転換に読書をしたり、考え事をしたり、、、。

不忍池に沢山咲く蓮の花も神秘的な感じがしてとても好きだったので、蓮の花が見られる夏はとくに嬉しかったですね。

でも、この絵のタイトルを良く見ると、「芝弁天池」と書いてあり、どうやら不忍池ではないよう、、

調べてみましたら、東京・芝の増上寺の宝珠院に隣接する弁天池みたいです。

この絵の醸し出す、ほの暗さ、不安感をかきたてる少し不気味な様子、、、私はとても好きな雰囲気ですが、川瀬巴水としては異色の作品のようです、他の作品からはこのような雰囲気はあまり感じられません。

 

川瀬巴水

こちらは他の作品たち。

 


Be Sociable, Share!