〜フランスのジュエラー〜 WIESE ヴィエズ
- 2012年10月10日
- アンティークジュエリー, フランスのジュエラー
フランスには著名なジュエラーが多くいますが、その中の一人、ヴィエズ(WIESE)について記しておきたいと思います。
ヴィエズは 19 世紀の終わりにかけてアーケオロジカルスタイルを主張した主要人物の
ネオゴシック及びネオルネサンスのスタイルを用いたファッシ
ヴィエズ作品
1890 年にジュール・ヴィエズが死去してからも、 ルイ・ヴィエズはジュエリ ー の制作を 続 け、自身の作品に入れるための新しい印、 WIESE の名前の上下に星を付けてひし形 で囲った物を作ります。
現存するヴィエズのジュエリーの多くはジュールではなくルイによ
ギャラリーにて扱っているヴィエズ作品
古代ローマのインタリオを使用したクラバットピン。彫金部分がヴィエズ作です。古代ローマのインタリオの雰囲気を損なう事なく上品で洒落たジュエリーに仕上げています。
そして、こちらは中世のスタイルのクラバットピン。グロテスク文様の装飾、小さいですが、とても存在感のあるジュエリーです。
ジュ ー ル ・ ヴィエズ (Jules Wiese・1818 – 1890) および ルイ ・ヴィエズ (Louis Wiese・1852 – 1923)の歴史
1818 年 ジュール・ヴィエズはジュリアス・ヴィエズという名でベルリンにて誕生。
1834 年 ジュ ー ル ・ヴィエズは Berlin court goldsmith Johann Georg Hossaeur に修 学。
1839 年 ジュール・ヴィエズはパリに移住し、パリ在住の宝石 職人 フランソワ・デ ジレ・フロマン・ムーリス (François- Désiré Froment-Meurice) と働き始める。その 後すぐに工房の管理者となる。
1844 年 ジュール・ヴィエズは独自の工房をパリの Jean Pain Mollet 7 番通りに開く が、ジュエリーはフロマン・ムーリス用として専属で制作する。
1849 年 ジュール・ヴィエズはパリ万国博 覧会での フロマン・ムーリスとの共作に よりメダルを受賞。それにより新規の依頼も増加する。 ジュール・ヴィエズは、このとき以降彼が フロマン・ムーリス のために制作するす べての作品に刻印する社印を登録する。 1852 年 ルイ・ヴィエズ (Louis Wiese) 誕生。
1855 年 ジュール・ヴィエズはパリ万国博 覧会で本名を使用してネオクラシックス タイルのジュエリーを展示。第一等のメダルを獲得する。 登録された社印は 1890 年までのヴィエズのすべてのジュエリーに刻印されている。 この社印はイニシャル「JW」
1858 年 「アトリエ・ジュール・ヴィエズ」は独立した工房となり、独自の商 標を 登録する。
1862 年 ジュール・ヴィエズはロンドン万国博 覧会でルネッサンススタイルのジュ エリーが評価され、金メダルを獲得する。
1867 年 ジュール・ヴィエズは考古学的 復刻スタイルのジュエリ ーで 銅メダルを 獲 得する。 1880 年 ルイ・ヴィエズは父の会社の管理を引き受ける。
1890 年 ジュール・ヴィエズ死去。
1923 年 ルイ・ウィーゼ死去。
アンティークギャラリーソレイユ http://www.antique-gallery-soleil.com/