まるでテーマパーク ポンペイ遺跡7


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遺跡を歩いていると、至る所に古代の生活の名残が感じられます。例えば、この場所、写真手前の石がグニャグニャした部分、ここは馬車が通った跡なんです。馬車がこの道を何回も通った為に石が少しずつ滑らかに削られ、水が流れる川のように石が姿をかえていたのです、なんと素晴しい!このような跡の一つ一つに感動しながら自由にあちこち歩けたことはホントに贅沢で、馬車の車輪で磨かれたツヤツヤの石そのものが愛おしく、一つ外して持って帰りたいくらいでしたが、我慢しました。そして、この道路は、ただ道路として機能を果たしていただけではありません。

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道の真ん中には、4つの大きな石が、、、これは何?と思いながら、とりあえず石の上を渡っておきました。後で調べたところ、この石は橋の役割を果たしていたようです、何故橋が必要だったかというと、この道路が排水溝の役割も果たしていたからなんです。

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近くに給水ポイント発見!ポンペイは殆どがガタガタの石畳で、足場が悪く、集中して歩くと本当に疲れて喉が渇くので、早速お水を入れておきました。

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足場の悪いポンペイを苦労して歩いても、このような感じで、沢山の場所が立ち入り禁止です。昔見られた場所もどんどん見られなくなっています。でも、せっかく来たのだから、自分の目で確かめたい!ということで、あちこち歩きました、、、。

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一番ショックだったが、、、といってはこの壁画に失礼ですが、ここは、商売に大成功を収めた開放奴隷の豪邸、ヴェッティウスの家です。この家はちょっと分かりにくい場所にあって、たどり着くまでに迷って、足も痛いし、大変でした。たどり着いてみたら、見られるのは入り口のこの壁画のみで、中には入れなかったんです、、、入りたかったな〜、、、そして壁画がプリアップ神だったので、更になんともいえない脱力を感じました。でも、壁画は素晴しかったです、もちろん。

 

仙波亜希子 Akiko semba

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まるでテーマパーク ポンペイ遺跡6 


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ここは、大劇場です。半円形の舞台からは上へ上へと向かって階段状に椅子がありました。5000人くらいは入るそうで、現代の劇場や映画館のような感じですね、この階段を上る時に、古代人が座った椅子から同じ視点で舞台が見られる!と、かなり心躍りながら一段一段上りましたが、古代人もその日に観る劇に心躍らせながら階段を上ったのかなあ、、、私と古代人、どっちがワクワクしたかなあ、、なんて想像してしまいました。

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椅子は沢山あるけど、やっぱり上の方から全体を見たいよね!ということで一番上を目指して上ります。

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 開放感に溢れて見晴らしがいいです〜!と言いたいところですが、当時は布製のテントがはられていて、正面の壁もしっかりあったので、見晴らしはあまり関係ありません。あくまで舞台がメインです。

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ふう、一番上です、結構急な階段だったので足が既に痛かったです。特別な人たちが座る席は舞台に近い席なので、この席は一般席ですね。座ってみると、まあ、石なので、当たり前のようにお尻が痛いので古代人はクッションとかも準備してきたのかもしれません。

数千年前の人々がこの場所で劇を見て、笑ったり、涙したり、ヒソヒソと話をしたり、静まりかえったり、、、そういったことを想像していると、暖かな蝋燭の炎がいつかは消えるように、この町が長い間忘れられて、それらの声も過去のことであったことに、少し時の寂しさを感じてしまいました。。

 

 

 

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まるでテーマパーク ポンペイ遺跡5


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セキュリティのおじいさんのアドバイスを元にどのルートで遺跡を回るか、地図を広げて確認することにしました。不思議なのですが地図を広げて印をつけはじめた瞬間に、ワクワクしていた気持ちが少し沈んでしまい、何故なのか理由を考えてみたところ、自分で探索しながら遺跡を見る、ということが出来なくなったからだと気がつきました。時間は沢山かかってしまうけど、もしかしたら探索する時間をたっぷりとって訪れても良かったのかも、、なんて思いましたが、時間は限られていますから、気を取り直して、ここから一番近い、訪れるべき場所へ向かうことにしました。

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まず向かったのは56番です。この56番には、悲しい光景が広がっていました。。。

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ここです。。。

ここは、避難者の菜園と呼ばれていて、13人の家族が窒息で亡くなってしまった様子が良く分かる場所。

人のポーズがこれ以上ない程にリアルで、、、災害によって眠りの中で亡くなってしまったのが良くわかります。ただ、この中で一人だけ、一番奥の方にいる人物ですが、災害に気がついたのか上半身を起こして起き上がって、周囲の様子を伺おうとしている人がいました。男性のようなので、家族を守りたかったのかもしれないですね。。。

まさか自分の命が終わる瞬間が、このような形で数千年後にも残っているなんて、彼は生きている間は考えもしなかったと思います。。。。。

 

 

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まるでテーマパーク ポンペイ遺跡!4


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ポンペイ遺跡は修復&発掘中で、あちこち見られない場所や入れない場所が沢山あるので、壁に書かれた絵などもロープ越しの離れたところから見なくてはいけない場合も結構ありました。

例えば、この場所、奥の方にウネウネした何かが描かれていますよね? 近寄れないのでじっくり見る事が出来ずに、蛇かな?と思っていた時に、おじいさんに声をかけられ、「あれは蛇だよ!蛇は永遠、富の象徴で、、、」と、いきなりこの蛇の解説をされて、もしかして、この解説が終わった後に、解説の代金は5ユーロです!とか言われてしまうの??とやや警戒していましたが、解説が丁寧で面白かったので、もしかしてボランティアのガイドさんなのかな?とも思いましたが、このおじいさんはポンペイ遺跡のセキュリティだったことが判明しました。

その後は、蛇という生き物が後世に何の象徴になったかの話になり、さらには、ポンペイ遺跡の見所についても詳しく教えてもらい、とても親切にして頂きました。

では、この蛇の写真を拡大してみましょう。

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こんな感じで、ちょっと可愛い蛇が生き生きと描かれています。離れて見ている時はどんな蛇の絵なのかよくわからなくて、写真を拡大して初めてこの蛇の可愛さに気がついたので、またポンペイへ行く機会があったら、双眼鏡を持ってこようと心に誓いました。

セキュティのおじいさんと別れた後、次にどこへ行こうか、遺跡の地図を広げて印をつけてみることにしました。

 

 

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まるでテーマパーク ポンペイ遺跡!3


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ここは、円形闘技場のそばにあった、ジュリア・フェリックスという古代ローマ人が住んでいた豪邸の、ワイン輸出用の葡萄畑です。修復中か何かでジュリア・フェリックスの豪邸の中に入れなくなっていたので、これが古代ローマ時代の豪邸ですよ〜!と言われてもあまりピンときていませんでした。でも、この後に、古代ローマの豪邸の信じられないほど美しい装飾、特に床の装飾の豪華さに度肝を抜かれることにはなるのですが、、、。

こんな感じでポンペイ遺跡では、この豪邸ジュリアさん宅だけではなく、結構あちこちで修復や発掘がものすごい遅い進度!で進められていて、見られない場所が沢山ありました、これからも修復箇所は増えるそうで、全部見られるのって、生きてるうちは無理なんじゃ、、、っていう感じです。

ちなみに遠くに見えるのが、ヴェスヴィオ山です。結構遠くにあるような気がしませんか?あんなに遠くにある山の噴火の影響がこんなところまで来るなんて、どれだけの噴火かと想像しただけで怖すぎますが、その怖さをこの後で思い知らされます、、あまりの嬉しさに忘れてたんです、ここが死の町だったってこと。

 

 

 

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